5Gの海外における活用例とは

“日本は世界に比べて5G普及率がまだまだ低い現状です。では海外では5Gがどのように活用されているのでしょうか?ここでは5Gの海外における活用例についてまとめてみましょう。
【5Gとは?】
5Gは携帯電話の通信規格の1つであり、第5世代の通信規格です。5Gに対応する端末や機器を利用することで、企業は社員のリモートワーク体制を整えることができます。また人件費の削減や、作業効率のアップにもつながるでしょう。人命や安全性に配慮して作業を進めることもできます。
【日本における5G】
日本における5Gの商用化はいつスタートしたのでしょうか?NTTドコモでは2020年3月25日に5Gのサービスの提供をスタートしました。その後、KDDIは2020年3月26日、ソフトバンクは2020年3月27日にサービス提供を開始しています。そこから半年ほど遅れて楽天モバイルが2020年9月30日から5Gのサービスを始めました。
【海外における5G】
海外では日本よりも早く、2020年より前に5Gの商用化をスタートさせています。
2018年には韓国、アメリカがスタートさせ、2019年には中国、オーストラリア、スイス、イギリス、フィンランド、スペイン、イタリア、ルーマニア、ドイツ、オーストラリア、ラトビア、アイルランド、ハンガリーなどがスタート。
【ローカル5Gとは?】
自社のDXを実現する観点から重要になるのが「ローカル5G」です。ローカル5Gは企業や自治体が自社の建物や敷地内にスポット時に5Gネットワークを構築することです。ローカル5Gについては2019年12月から制度整備が始められており、電話法施工規則などの一部改正や免許申請受付などの準備も進められてきました。ローカル5Gはネットワークが独立しているので、通信トラブルのリスクを軽減できます。また携帯キャリアに通信状況を依存する事態も避けられます。ローカル5Gの導入によって工業や農業、地域創生など幅広い分野で活用が期待できるでしょう。
【海外での5Gの活用例とは?】
海外ではどのように5Gが活用されているのでしょうか?ここでは海外での5G活用事例をまとめてみましょう。
<農産物の収穫量の拡大>
農作物を育てる畑の情報を収集して、農作物の収穫量を拡大するために5Gを活用できます。畑に設置したセンサーやドローン、刈り取り機などから、5Gによって収集した情報を収穫量の改善・病害対策に活かします。ブラジルの大豆農場では試験的なプロジェクトが始められています。
またドローンや農業用の自走ロボットを通じて雑草の位置を特定して、防除薬剤を効果的に使用することもできるでしょう。5Gを含む先端技術を活用した農業は「スマート農業」と呼ばれており、日本においても農業人口の減少や高齢化対策として期待されています。
<ローカル5Gによる生産ライン>
ローカル5Gは通信トラブルのリスクがとても低いです。そのため機械メーカーの生産ラインにはローカル5Gがよいと期待されています。工場内で利用していた有線ネットワーク設備を減らし、ローカル5Gを利用したフレキシブルな生産ラインの設計が進められています。ローカル5Gを活用した生産ラインでは、工場の稼働状態を可視化でき、製造ラインの生産性アップにつながるでしょう。
<スマートハイウェイ>
多数同時接続が可能な5Gは交通インフラへの活用ができます。
スマートハイウェイとは、交通管制・渋滞検知を実現するITソリューションを活用して整備された高速道路のことで、安全かつ快適な交通インフラとして運用が期待されています。中国では8つの省と北京市をつなぐ高速道路網としてスマートハイウェイの整備が進められています。”

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